小说原文:如月千早×牧瀬紅莉栖 突撃インタビュー

来自科学ADV中文wiki
跳到导航 跳到搜索

如月千早×牧瀬紅莉栖 突撃インタビュー

千早「こんにちは。如月千早です」
美希「えへへ! ミキだよ!」
千早「……美希。こういう時は、ちゃんと名前を
言わないと」
美希「はいなの。えっとね、ミキの名前は、星井
美希だよ。おわり」
千早「……少し引っかかるけど、まあいいわ。え
ーと、皆さん。今日私は、牧瀬紅莉栖さんのイン
タビューを敢行するために、秋葉原にある『未来
ガジェット研究所』を訪れています」
美希「秋葉原って、メイドさんがいっぱいいるよ
ね。ミキも、メイドやってみたいな~」
千早「もう、話が進まないでしょ!? えー、牧瀬
さんはまだ18歳なんですが、有名な科学誌『サイ
エンシー』に論文が掲載される、将来有望な天才
脳科学者です」
美希「うわ~、ミキと3歳しか違わないのに、ス
ゴイの!」
千早「ということで、早速ですが、今日は
『STEINS;GATE』の魅力についてインタ
ビューをしようと思います。それでは、よろしく
お願いします。牧瀬さん」
紅莉栖「こんにちは、紅莉栖でいいわ」
岡部「もしくは、クリスティーナ、ザ・ゾンビ、
助手、セレ・セブでもかまわん! 好きな呼び方
を選ぶがいい」
千早「クリスティーナ?」
美希「……セレ・セブって、なんなの?」
岡部「セレ・セブというのは、セレブ・セブンティー
ンの略で、親のカネで優雅にホテル暮らしを……」
紅莉栖「ちょ、おま、何言ってんだ! だから私
はクリスティーナでも助手でもないと言っておろ
うが!」
岡部「わかった、わかった、わめくな。HENT
AI天才少女よ」
紅莉栖「HENTAI禁止。てか、なんであんたが
いるのよ。今日は私のインタビューなのよ」
岡部「助手ひとりでは心細かろうと思ってな。こ
れも、ラボを預かる身としての責任というもの
だ。感謝するがいい」
ダル「スーパーアイドル星井美希と天才歌姫如月
千早、2人とこの閉鎖空間で同じ空気を吸ってる
なんて、胸が熱くなるお」
紅莉栖「自重しろ、HENTAI! てか、なん
であんたもいるのよ」
ダル「765プロが誇る人気アイドルがラボに降
臨くださるということであれば、全裸待機するの
は常考だろ」
まゆり「わ~、本物のアイドルさんだ~ かわい
いねえ~」
紅莉栖「…まゆりまで」
千早「あ、あの、紅莉栖さん。この方たちは
……」
岡部「フウゥハハハハ~。我が名は鳳凰院凶真。
狂気のマッドサイエンティストにして、この未来
ガジェット研究所の創設者だ」
美希「まっとさいえんていすと?」
千早「マッドサイエンティストよ」
紅莉栖「あ、気にしないで、ただの設定だから」
美希「せってー? なんだか、さっきから難しい
話ばっかだよね。さすがは、えっと、未来なんと
か研究所の人たちなの」
岡部「ほほ~。なかなか見所のあることを言う女
だな。しかし、設定ではない! そして、この男
はラボメンNo.003。我がラボが誇るスーパ
ーハカーの橋田至」
ダル「ハッカーな(キリッ」
岡部「そして、こちらはラボメンナンバー00
2。椎名まゆり」
まゆり「トゥットゥル~。まゆしぃ☆です。よろ
しくね」
千早「よ、よろしくお願いします……。なんだ
か、タダでは終わりそうもないわね……」
美希「よろしくなの! トゥットゥル~! アハ
ッ☆」
岡部「やれやれ。恐れていたとおりだ。せっかく
こうしてトップアイドルが来てくれているという
のに、助手が脱線ばかりして、ちぃっともインタ
ビューが進んでおらんではないか」
紅莉栖「誰のせいだ、誰の! だいたいあんたた
ちが……」
千早「くっ……! あの、インタビューを続けて
もいいですか、紅莉栖さん?」
紅莉栖「え、あ、ごめんなさい。続けてくれる」
千早「ええ、それでは。あの、紅莉栖さんは、普
段、どんな研究をされているんですか?」
まゆり「インタビューらしくなってきたねえ」
紅莉栖「ええ。この前『サイエンシー』に掲載さ
れた論文なんだけど……」
岡部「また自慢か」
紅莉栖「だから、黙ってろ、あんたは! ってご
めんなさいね、千早さん。論文のタイトルは『側
頭葉に蓄積された記憶に関する神経パルス信号の
解析』。要するにヒトの記憶に関する研究なんだ
けど、脳の働きはすべて、その中のニューロンを
走る神経パルスによる電気信号なの。だから、人
の記憶だって電気信号によって海馬に刻まれてい
ると言ってもいいわ。それで、記憶を思い出すた
めに必要な検索信号は、数種類しかなくて、何億
という神経パルスパターンの中でも、記憶に関す
る信号は数千程度しかないの。そのすべてのパタ
ーンを解析したんだけど……ん?」
美希「ムニャムニャ……。マロンは美味しい
……」
千早「ちょ、ちょっと、美希!? こら、起きなさ
い、美希!」
美希「……むにゅん。だって、スッゴク退屈なん
だから仕方ないの。それにミキ、いつも寝不足だ
し」
千早「今は、仕事でしょ! す、すみません、紅
莉栖さん」
紅莉栖「は、はは……いいのよ」
岡部「見ろ、クリスティーナ。貴様が自慢げにダ
ラダラ話すもんだから、アイドルたちを退屈させ
てしまったではないか」
紅莉栖「ぐぬう」
千早「いえ、決して退屈なんてことはないです。
まさか、こんなにも話が進まないとは……」
紅莉栖「そ、そうね」
千早「まあ、嘆いていても仕方ありません。私
は、仕事をまっとうするのみです! では、次の
質問です。未来ガジェット研究所に所属されたの
はなぜですか?」
岡部「それは、機関のエージェントだった助手
が、この鳳凰院凶真の威光により心を入れ替え、
このラボのメンバーとなったのだ」
紅莉栖「はいはい、厨二病乙。UPXで私の講演
会があったときに、私が刺されたのを見たとか言
ってセクハラ行為に及んだの。それが、事実なの
かセクハラの言いわけなのか確かめにこのラボに
来たんだけど、岡部と橋田が電話レンジで奇妙な
実験をして……」
岡部「あの電話レンジ(仮)の秘密を知ったため、
わが栄光あるラボメンとなったのだ」
千早「ああ、それって、過去にメールを送れる機
械のことですね」
岡部「な、なんだと! 我がラボの重要機密を何
故知っているのだ!? ああ、俺だ。Dメールの秘
密がばれてしまっている……。アイドルのインタ
ビューに見せかけた、機関の陰謀かもしれない。
ああ、分かってる、なんとか切り抜けてみせる
さ」
千早「あ、あの……、紅莉栖さん? この人は、
急に誰と電話を?」
美希「あはは! なんだか、おもしろいの!」
紅莉栖「気にしないで、独り言だから」
千早「は、はあ……」
美希「千早さん。面白いから、きっとこれでOK
なの!」
千早「……うう、なんだか真面目にやってるの
が、バカらしくなってくるけど、それでは気を取
り直して、次の質問です。世界線について説明し
てもらえますか」
紅莉栖「世界は過去から未来へ流れる一本の線で
はなく、少しずつ異なる無数の線が並行して流れ
ているの。この無数に存在する世界のことを世界
線と呼んでいるわ。そして、ひとつの事件をきっ
かけに現在の世界線からほかの世界線に移動する
ことがある。そうなったとき、以前の世界線での
過去の記憶は消去され、再構築されることになる
わ」
美希「すか~~~……。おにぎりって、いいよね
……。むにゃむにゃ……」
千早「ちょ、ちょっと美希!」
美希「むにゅん……。あ、千早さん。もうお話、
終わった?」
千早「美希。少しくらい話が難しくなっても、仕
事なんだから、ちゃんと聞かなきゃだめでし
ょ!」
美希「……これって仕事なのかな? なんかミキ
的には、お仕事っていうより、遊んでるみたいな
の」
千早「これは、仕事なの! ……た、多分。あ
の、す、すみません紅莉栖さん」
紅莉栖「い、いいのよ」
岡部「ああ。助手の説明が悪いだけだ、気にしな
くていい」
紅莉栖「ぐぬう」
千早「あの、それでは次の質問を。紅莉栖さん
は、研究と同じように、料理なんかもされるんで
すか?」
紅莉栖「たまにね。でも、アップルパイは得意よ
……ん? 何よ岡部。その目は」
岡部「ああ……殺人兵器のことを、ちょっと思い
だしてな」
紅莉栖「殺人兵器? なんの話?」
ダル「オカリンに激しく同意」
紅莉栖「よかったら、今度食べにきてね」
千早「はい。ありがとうございます!」
美希「ミキ的には、アップルパイおにぎりがいい
な!」
紅莉栖「ええ。チャレンジしてみる……だから、
その目はなんなんだ、岡部!」
千早「それでは、次の質問です。紅莉栖さんが
『ねらー』という噂がありますが、本当です
か?」
紅莉栖「ちょ、な、何を言い出すのよ。そんなわ
けないじゃない」
岡部「ほう。ちょうどいい機会ではないか、助手
よ。『メガミマガジン』の読者に向けてカミング
アウトすればいいではないか」
紅莉栖「だから違うって言ってんだろ!」
美希「そうだ、そうだー!」
岡部「そうか? この前も、『私天才科学者だけ
ど聞きたいことあるw』と『@ちゃんねる』にス
レを立てていたではないか」
美希「そうだ、そうだー!」
千早「ちょっと、美希。黙ってなさい!」
紅莉栖「ふん! そんなことするわけないだろ!」
岡部「vipで安価だったか」
紅莉栖「やってないって言ってんだろうが!」
美希「ねえねえ、千早さん。あんかってなにか
な? 名前の響からいくと、和菓子かな?」
千早「それは、あんこでしょ……。脳科学か何か
の専門用語かしら」
紅莉栖「い、いいのよ。2人は知らなくて。さ
っ、次の質問に行きましょうか」
美希「で、結局、紅莉栖さんは『ねらー』なの?
ねらねらーってカンジ?」
紅莉栖「もういいじゃない、美希ちゃん、その質
問は。はい、次、次」
千早「では、次の質問を。……紅莉栖さんは、ラ
ボメンのみんなのことをどう思っていますか」
紅莉栖「そうねえ。私がいたアメリカの研究所
は、優秀な人が集まっていたから、みんなプライ
ドが高くて殺伐としていたのよ。それに比べれ
ば、ここは居心地がいいかな」
千早「あの、阿万音鈴羽という方が、紅莉栖さん
のことを嫌っているという情報があるのですが、
何か心あたりはありますか」
紅莉栖「うーん、まったく身に覚えがないのよ
ね。岡部から聞いた話だと、彼女は、私が『SE
RN』のスパイだと思っているらしいんだけど。
言いがかりみたいなものね。だけど彼女が『あた
しは君のことを君以上に知っている。君が本質的
にどういう人間で、これからどういうことをやっ
ていくかも』って言ってたのは気になるかな」
まゆり「じーっ」
岡部「どうした、まゆり」
まゆり「うーん。なんかね、似ているなあ、って
思って」
岡部「似てる?」
まゆり「うん。紅莉栖ちゃんと千早さん」
千早「ええっ!? そ、そうですか」
紅莉栖「そうかな。わ、私がこんなかわいい子と
似てるとこなんてあるのかな」
ダル「ひんぬーとか」
紅莉栖「許さない、絶対に許さないぞ、橋田!
HENTAIは地獄に堕ちて詫びろ! 千早さ
ん、ごめんなさいね。こんなHENTAIがいる
ところでインタビューなんて」
千早「い、いえ……。それに私はまだ16歳です
から……」
紅莉栖「……何かひっかかる言い方だけど」
美希「まあ、ミキ的には、どっちもどっちだけ
ど、小さい胸のほうが、肩がこらなくていいって
思うな」
千早「くっ……!」
まゆり「そうだよ。貧乳は正義なんだよ」
ダル「まゆ氏が言うと、フォローになってないと
思われ」
まゆり「そうかなあ」
紅莉栖「なんか、身近に、ああいう大きな胸の娘
がいる境遇は確かに似ているかも」
千早「……そうですね。まあ、私の事務所には、
まだまだ、胸の大きなアイドルがいますけど、境
遇には同意できます」
岡部「それに……孤独な天才で、自分の意志を貫
き続けようとする姿勢も。そして、いまはたくさ
んの仲間に囲まれていることもな」
紅莉栖「な……岡部、急に何を言い出すのよ」
千早「わ、私は別に……天才なんかでは……!」
美希「そうそう、ほーほーいん……さん、千早の
ことをよく分かってるの!」
岡部「鳳凰院だ! 俺はすべてをお見通しなの
だ。狂気のマッドサイエンティストに知らぬこと
などないのだからな」
ダル「オカリン、昨日の夜『@ちゃんねる』のア
イドル板で予習していたお」
岡部「それは言わんでいい、ダル!」
千早「……くすっ、案外、勉強家なんですね。そ
れでは、最後に『STEINS;GATE』のこれ
からの見どころを教えてください」
紅莉栖「第12話で、萌郁さんがSERNを名乗っ
てタイムマシンを回収しに来たけど、あれには本
当にびっくりしたわ。これからはあれ以上に目を
離せない展開になってくるから、ぜひ最後まで見
逃さないでね」
千早「……なんだか、本当に、スゴイですね!
あの、今日は、ありがとうございました!」
岡部「なあに、礼には及ばん」
紅莉栖「あんたにじゃねえーよ! 私だ、私」
千早「ふふっ! でも、みなさんのお陰で、大切
なお話も聞くことができました。存外に、楽しか
ったですよ」
美希「そうだね。それに、紅莉栖さんと、ほーほ
ーいん……さん? が仲良しだってことも分かっ
たし」
岡部「な!」
紅莉栖「ば、ばかなこと言わないでよ、わ、私
が、こ、こいつなんかと、仲がいいわけないじゃ
ない!」
ダル「ツンデレ乙」
紅莉栖「ツンデレって、言うな!」
まゆり「なんだか楽しいねえ」
千早「ああ、最後の最後まで……! そ、それで
は、今日は未来ガジェット研究所から、如月千早
と」
美希「星井美希がお送りしましたなの! みん
な、ミキたちと、ほーほーいん……さんをよろし
くね~!」

                  おしまい

※岡部の高笑いや紅莉栖のツッコミ口調に違和感があるかもしれないが、原文ママ。